― 完成した映画を観ていかがでしたか?


自分がお芝居している映像を観る機会が少なかったので、ちょっと恥ずかしかったですね。

自分で観るのって嫌ですね(笑)。


― 恐怖におののく表情が素晴らしかったです。ご自身でも手応えを感じたのでは?


ないです(笑)。中田(秀夫)監督が、どのシーンでも丁寧にアドバイスをくれました。本番直前に耳元で前のシーンの説明をささやいてくれるので、とても演じやすかったです。


― 本格的なホラー映画初主演ということで、どういう意気込みで撮影に臨みましたか?


とにかくお芝居をやりたいと思っていたので、熱い気持ちで撮影に臨みました。今回は舞台に出演する女優の役柄だったので、声量がやっぱり違いますよね。何でも大げさにオーバーに表現するので、そこは普段の自分とは違いました。

― 女優として活躍することを夢見る主人公に共感する要素はありましたか?


ずるはしないという点は似ていると思います。わたしも負けず嫌いですが、理由がある負けず嫌いかもしれないです。自分の限界を超えて行かなくちゃいけない、みたいな想いはあると思いますね。反対に映画に出てくる女優さんたちのように、人に対して“あの人よりは上に行きたい”とか、そういうことはないです。




― ところで、普段「イオンシネマ」のようなシネコンに行きますか? また、映画館では、どういう楽しみ方をしていますか?


行きますね。最近、4DXにハマっていて、よく行きます。アトラクションみたいで楽しくて、物語の内容がまったく頭に入ってこないほど楽しくて夢中になります(笑)。まるで2時間のアトラクションですね。最近では『ジュラシック・ワールド』が楽しかったです。



― それこそ『劇場霊』のようなホラー作品も、アトラクション的に楽しめますよね。


そうですね。4DXじゃなくても、映画館で映画を観ると、迫力や臨場感、緊張感が全然違うので、家とは全然違いますよね。『劇場霊』も4DXで観てみたいですね。自分が出ている作品なので、内容が入ってこないことはないと思います(笑)。4DXでばっかり映画を観てしまうほどハマっています。



― また、今後の「イオンシネマ」に期待するサービスはありますか?


日本のシネコンさんにあるかどうかよくわからないのですが、海外のシネコンには足が伸ばせるほど背もたれが倒れて、横になれるシートがあるそうですね。本当に家で観ているようにリラックスできるみたいという、そういう情報を得たので、日本でも広く実現するといいと思います。足が伸ばせるシートがあるといいなあと思います。






― 今回の『劇場霊』ですが、印象に残った撮影やシーンはありますか?


大雨のシーンは3~4か所くらいから同時に雨を降らせる大掛かりなもので、そういう体験は初めてでした。それとクライマックスのシーンも大変でした。


― 日頃のAKB48の現場と映画の現場では、どのような違いがありましたか?


普段、わたしたちはタイムスケジュールに従っていろいろなことをやっていますが、今回みたいにひとつのことに対して数か月間、時間を割いてものづくりに集中することは貴重な体験でした。大勢でひとつのものを作り上げていく作業が初めてだったので、そこが違いですね。


― 撮影前の準備として、ホラー映画は何か観ましたか?


それほど普段は観ないですが、この撮影の前に何本か観ました。『リング』と『クロユリ団地』と、『仄暗い水の底から』などです。『仄暗い水の底から』などは怖いと言うか、感動しました。参考というよりは、普通に視聴者として楽しんじゃいましたね。



― 最後になりますが、映画を待っているファンにメッセージをお願いいたします。


ホラー作品ですが、皆でわいわい楽しみながら観てもらえたらうれしいです。



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